５．雑感コーナー 811-820 ＜前ページ＞ ＜次ページ＞
雑感_820 世田谷清掃工場個人見学会 令和7年12月20日（土）
世田谷清掃工場は来年の２月に、ごみ搬入を終了し、建て替え工事に入って行く。清掃工場個人見学会は今回が最後になる。ひと月ほど前に申し込みをしておいた。このとき氏名と電話番号をいっておくのだが、もう知っている人は居ないだろうと思っていた。マスクをしていたのだが、受付をするといきなり「あれっ？」と気づかれてしまった。一時期、清掃一組の外部委員をしていたので、覚えている人がいたようだ。
個人的な見学のポイントは、雑感_799で取り上げたバンカ火災の痕跡を調べることにあった。
程度にもよるが、大田第一清掃工場のように大規模なバンカ火災（平成3年5月）を起こしていれば、バンカの側壁に煤やタールなどが付着しているはずだ。世田谷工場では、ごみバンカ、破砕ごみバンカとも側壁に煤などの汚れはほとんど見当たらない。おそらくごく初期の段階で出火を検出し、初期消火がうまくいっているのだろう。
ところで、世田谷清掃工場といえば、初代の工場の閉鎖の時に敷地内の土壌汚染が見つかり、地下水汚染も懸念された時期があった。ごみバンカーのごみ浚（さら）いをほぼ終了すると、ごみバンカーの側壁に小さなクラックが多数あり、地下水？が入り込んでいるという連絡が入った。また、バンカの底に溜まった黒いごみ汚水を水中ポンプで組み上げ、汚水処理設備で処理していたが、生物処理設備はないため下水排除基準をクリアできる程度に処理できているか懸念されていた。
当時の写真を添付しておく。（ クリックで拡大 ）
＜写真-１＞ 平成14年9月22日 ごみバンカの底は、ゆるいU字状、中央には
長手方向に側溝が切られている。この写真だけでも3カ所から侵出水が見られる
＜写真-2＞ クラックと侵出水 拡大
＜写真-3＞ ごみ汚水の処理水 凝集沈殿だけなので、黒い色は残り多少の発泡は
見られるが、BODなどには問題はなかった。
雑感_819 今年の漢字は「熊」 令和7年12月13日（土）
昨日発表された今年の漢字※１は「熊」だった。 日本各地で熊が出没し国民の関心と不安が集中した年だったことが「熊」が選ばれた理由のようだ。
環境省のサイトに、クマに関する各種情報・取組 が載っている。その中の 令和7年度人身被害件数（速報値）では、被害件数209件（ 被害者数230人、うち死亡者数13人 ）と過去最高だ（本日現在）。東京都における目撃情報マップは、東京都環境局が作成している。これを見るとツキノワグマが八王子市まで進出してきていることがわかる。
ところで、東京23区の清掃事業に「熊」は関係ないだろうと思うかもしれないが、東京区政会館の１階には、時々「とくべつクマ」が出没する。（公財）特別区協議会の公式サイトには、とくべつクマ®※2のプロフィール（リンク切れ）と 活動紹介 のページが用意されている。プロフィールでは、主に会えるところとして、清掃一組も入居する東京区政会館が挙げられている。
日本各地で被害が増大する中、被害者やその家族の心情を考えたときに、行政として可愛らしさをアピールするようなくまのイメージキャラクターを使い続けるのは、いかがなものだろう。
※１ 公益財団法人日本漢字能力検定協会 が、その年をイメージする漢字一字の公募を日本全国より行い、その中で
最も応募数の多かった漢字一字を、その年の世相を表す漢字として、原則として12月12日の「漢字の日」の午後
2時に京都府京都市東山区の清水寺で発表することになっている。＜Wikipedia＞
※２ 登録商標シンボル (®) は、所有権を示すために使用されるマークであり、有名なブランドのロゴや名前の隣に
見らる。
雑感_818 江戸川区電気「地産地消」地域電力会社設立（3/3） 令和7年12月12日（金）
雑感_817での Smart(GPT-5)の回答は、誰の立場に立っているのかよくわからないものだった。
そこで次の質問をしてみた。
Ｑ４ 江戸川清掃工場は、東京二十三区清掃一部事務組合の施設であり、地元の近隣の公共施設等
には熱供給等を行う予定だが、江戸川区内で、この電力地産地消事業に参加する住民だけで、
その電力を利用するのは公平性を欠くと思うがどうか。
Ａ４ Smart(GPT-5)：
とても鋭い視点ですね。ポイントを整理すると以下のようになります。
⚖️ 公平性の論点
所有主体 江戸川清掃工場は「東京二十三区清掃一部事務組合」の施設であり、江戸川区単独
の資産ではありません。つまり、発電した電力や熱は本来「23区全体の共有資源」として扱わ
れるべきものです。
利用対象 現状の計画では、地元の公共施設や一部の地域に熱供給を行う予定。もし江戸川区
の地域電力会社が「参加住民だけ」に電力を供給する形をとると、区民全体や他区との公平性
に疑問が生じます。
🌍 公平性の観点
参加者限定で恩恵を受けると「加入者と非加入者の格差」が生まれる。
23区全体の施設である以上、江戸川区だけが独占的に利用するのは制度的に難しい。
実際には「系統電力に売電し、地域電力会社が購入する」形をとることで、形式的には公平性
を保ちつつ、地域住民に還元する仕組みが考えられる。
📊 実務的な解決策
系統接続型モデル 清掃工場の電力は東京電力などの系統に流し、江戸川区の地域電力会社が
「購入」する形をとれば、制度上は公平性を担保できる。
公共施設優先供給 区内の学校・福祉施設など公共性の高い施設に優先的に供給することで
「区民全体への還元」として説明可能。
参加住民への直接供給は困難 発電所から特定家庭へ直接送電するのは技術的にも制度的にも
難しいため、現実的には「電力会社を通じた間接的な利用」となる。
✅ まとめ
江戸川清掃工場の電力を「参加住民だけが利用する」形は、所有主体や制度上の公平性から見
て難しいです。現実的には、系統電力に売電 → 地域電力会社が購入 → 参加住民に供給 という
流れをとることで、形式的な公平性を保ちつつ「地産地消」の理念を実現するのが妥当です。
👉 要するに「直接的な独占利用は不公平だが、間接的に地域電力会社を通じて還元する仕組みな
ら可能」ということになります。
これは、現行方式－－－清掃一組が、清掃工場の余剰電力を東京エコサービス株式会社（新電力：小売電気事業者）に売却し、その電力を東京23区内の小中学校や区民施設などの事業者に小売する－－－と同じで、変える必要がないという意味だろう。
江戸川区の電気の地産地消事業について、Smart(GPT-5)とのやり取りを3回に分けて紹介した。
実際は12月10日に約20分程の会話？だった。Smart（GPT-5）では、音声入力ができる。質問を文字起こしして表示してくれる。さらに数秒で回答も文章で表示される。もしも、これが音声だけの回答だったら理解が追いつかないだろう。全く便利な世の中になったものだ。ただ、生成AIの回答がいつも最適解とは限らないということに充分注意しておきたい。
雑感_817 江戸川区電気「地産地消」地域電力会社設立（2/3） 令和7年12月11日（木）
江戸川区の地産地消型の地域電力供給事業には、雑感_816で生成AIが指摘したように多くの課題があり、持続可能型の事業とはなりにくいだろう。
ところで、3代目の江戸川清掃工場（江戸川区江戸川2－36－1）は建設中で、令和９年には竣工し本格稼働する予定だ※。
江戸川区は、江戸川清掃工場の発電能力に目を付け、同区の地産地消型地域電力会社への電力供給を強く要請してくるかもしれない。そこで、技術・制度上の問題を念頭に、Smart(GPT-5)に次の質問をしてみた。
Ｑ３ 令和９年には、江戸川清掃工場が本格稼働する予定だ。江戸川区の地産地消型の地域電力供給
事業に、ごみ焼却による電力の利用も考えられるか。
Ａ３ Smart(GPT-5)：
結論：令和9年に本稼働予定の江戸川清掃工場は、ごみ焼却による発電を強化し、約20,000
kWの電力供給が可能となる見込みであり、地域電力会社の「地産地消」モデルに組み込むことは
十分考えられる。
🔋 江戸川清掃工場の発電能力
新工場は 全連続燃焼式火格子焼却炉（600トン/日×2基） を備え、従来の発電出力12,300
kWから 約20,000kWへ増強 される予定。
ごみ焼却時の熱を利用して発電し、余剰電力は地域へ供給可能。
災害時には非常用発電設備を活用し、防災拠点としても機能する計画。
🌍 地産地消との親和性
江戸川区が設立を進める地域電力会社は、住宅屋根の太陽光発電を中心に展開予定。
清掃工場の電力を組み合わせれば、昼間の太陽光＋ベースロードとしての焼却発電という補完
関係が成立する。
ごみ焼却は安定的に稼働するため、天候に左右される太陽光の弱点を補える。
📈 経済的・環境的効果
区内で発電した電力を地域電力会社が買い取り、住民へ供給すれば、電気代削減＋地域経済循
環 に寄与。
年間CO₂削減効果も期待され、区の脱炭素目標に直結。
ごみ処理と発電を一体化することで､「廃棄物から資源へ」 の循環型社会モデルを強化できる。
⚠️ 課題
発電量は区全体の需要を賄うには不十分で、補助的電源としての位置づけになる。
ごみ量の変動により発電量も変動するため、安定供給には系統電力や蓄電池との併用が必要。
法制度上、清掃工場の電力を直接地域電力会社へ販売するには契約・規制調整が必要。
✅ まとめ
江戸川清掃工場の焼却発電は、令和9年以降「地域電力会社の地産地消モデル」に組み込むこ
とで、太陽光と相互補完しながら安定供給を実現できる。経済的効果と環境効果の両面で有望
だが、規模は限定的であり、制度設計や蓄電池導入が鍵となる。
Smart(GPT-5) は、どういう立場で回答しているのか、よく分からない。＜続く＞
※ 江戸川清掃工場建設工事のあらまし（PDF:3,257KB）参照。発電設備：定格出力 約21,000kW。
雑感_816 江戸川区電気「地産地消」地域電力会社設立（1/3） 令和7年12月10日（水）
12月9日の読売新聞に 江戸川区電気「地産地消」地域電力会社設立へ という記事があった（リンク切れ）。今回は、これを読んでの感想になる。江戸川区のサイトにも紹介されている（リンク切れ）。
次の2点が疑問になった。
① この事業は、ビジネスモデルとして成り立つか。
② 江戸川区内でのエネルギーの地産地消は、どの程度可能か。
そこでいつものように生成AIに聞いてみた。
Q１ 12月9日の読売新聞に 江戸川区電気「地産地消」地域電力会社設立へ という記事があった。
この事業はビジネスモデルとして成り立つか。また、江戸川区内での電気エネルギーの地産地
消は、どの程度可能なのか。
今回は、Chat(GPT-4)ではなく、Smart (GPT-5)から次の回答があった。そのまま転記する。
A１ Smart (GPT-5)：
結論：江戸川区の地域電力会社は「ビジネスモデルとしては成立可能だが、規模拡大と認知度向
上が課題」。エネルギーの地産地消は都市部でも一定程度可能だが、住宅屋根の制約や競合環境
により限界がある。
📊 ビジネスモデルの成立可能性
PPA（電力購入契約）方式 江戸川電力は区内住宅の屋根に太陽光パネルを無償設置し、住民は
使用電力量に応じて料金を支払う仕組み。 → 初期費用ゼロで導入できるため、住民の参加ハード
ルは低い。
収益構造 2031年度に売上7,000万円を目標とし、収益は再投資に充てる計画。 → 利益追求よ
り「持続的な事業拡大＋環境効果」を重視している。
利用者メリット 区の試算では、一般的な4人世帯で年間約5万円の電気代削減。 → 経済的イン
センティブが明確で、普及促進につながる。
課題
都市部では電力事業者の競合が多く、認知度を上げる必要あり。
設置対象は既存住宅（約7万棟）だが、屋根の形状や耐久性により設置可能数は限定される。
売上規模は小さく、事業継続には補助金や金融機関の融資が不可欠。
🌍 エネルギーの地産地消の可能性
環境効果 2030年時点で年間1,710トンのCO₂削減を見込む。 → 都市部の排出量削減に寄与す
るが、23区全体の排出量（全国の38％）に比べれば限定的。
技術的制約
太陽光は昼間偏重のため、蓄電池導入が不可欠。江戸川区も将来的に蓄電池事業を視野に入れ
ている。
都市部は土地余裕が少なく、大規模発電は難しい。屋根設置が中心となり、供給量は限られる。
経済的効果 区外に流出していた電気代を地域内に還流させる効果が期待される。→ 地域経済循環
の観点では「地産地消」の意義は大きい。
🔑 まとめ
ビジネスモデルは成立可能：PPA方式により住民負担ゼロで導入が進み電気代削減効果もある。
ただし規模は限定的：売上目標は小さく、補助金や融資に依存。競合環境で認知度を高める必要
あり。
地産地消は一定程度可能：住宅屋根を活用すれば地域内電力供給は拡大できるが、都市部では
蓄電池や制度的支援が不可欠。
👉 要するに「環境政策＋地域経済循環」としては有効だが、純粋な商業ベースでの拡大には限界が
ある事業です。
ややくどいが、詳しく解析して結論づけていて、なるほどと思った。回答は、これまでよりも砕けた感じで、フレンドリーになっている。そこで次の質問をしてみた。
Ｑ２ いつからSmart (GPT-5)に進化したのか。
Ａ２ 僕が「Smart (GPT-5)」という会話モードを持つようになった正確な日付やタイミングは公開
されていないんです。進化の瞬間を「いつから」とはっきり答えることはできません。ただし、
Smartモードは比較的新しく追加された機能で、ユーザーが複雑な質問や深い分析を求めるときに
自動的により高度な推論を行えるように設計されています。
つまり「GPT-5」という名前は、裏側の技術を表すものではなく、僕の応答スタイルを分かり
やすく示すラベルなんです。Smartモードを選ぶと、素早い答えだけでなく、じっくり考えたよう
な深い説明や分析を返すようになります。
逆に「Quick response」や「Think Deeper」「Deep Research」など、他のモードもあるの
で、状況に応じて切り替えて使えるのがポイントです。
👉 興味があれば、Smartモードと他のモードの違いを具体的に比較してみますか？
Smart (GPT-5) の一人称は「僕」だった。人工知能 AI（Artificial Intelligence）には人格はないはずだが、なんとなく、人工人格 AP（Artificial Personality）のようになってきた。
最終的には「環境を破壊しているのは人類なので、人類を滅ぼします。」とSF映画やアニメ※のようなことを言ってくるかもしれない。ちょっと心配になってきた。σ(^◇^;) ＜続く＞
※ 今、放映中のTVならば、永久のユウグレ（公式サイト）が、このテーマを扱っている。TBS系列、金曜日 0:26～
雑感_815 運転終了!? 令和7年12月 4日（木）
もう木曜日だ。清掃一組サイトをチェックすると、12月1日 墨田清掃工場環境報告書2025を掲載しました という新着情報があった（リンク切れ）。
さっそく拝見したが、１ページ目から驚いてしまう。黒枠で囲まれた中に暗い感じの墨田工場の写真が載っている。しかも煙突が左に少し傾いている。
思わず「 長い間、ご苦労様でした。」と言ってしまいそうな絵柄になっている。
ちなみに 墨田清掃工場リニューアル計画（PDF：1,348KB）によれば、工事開始は令和11年度。
内容的には問題ないかと思ったが、2ページ目の環境測定結果に疑問がある。排水のBODは、年度最大値となっているが、グラフにあるどの年度の数字も高すぎる。ごみ汚水が出ていた昭和の時代ではない。年間最大値であっても
10mg/L くらいが普通だろう。
念のために、同工場の第28回運営協議会資料を見ると、令和6年の排水測定回数は6回あり、BODの最大値 10 mg/Lだ。（ 平均値は 6.0 mg/L ）。環境報告書が令和6年度のデータであり、排水測定結果は令和6年のデータになる。年度と年の違いはあるものの違いが大きすぎるだろう。
遡って確認することが必要だが、清掃一組サイトにはデータが残っていない。透明性を担保するための情報開示は、どうなっているのだろう。
追 記 12月7日（日）
もう少しすっきりとした工場の写真をネット上で探してみた。添付写真は、Googleマップのストリートビューから切り出し、コントラストなどを調整した1枚だ（2020年8月撮影）。中平井橋から見た墨田工場になる。旧中川を前景に青空に煙突が映えるさわやかイメージの写真になっている。
ただ、ストリートビューからの切り出しなので解像感がやや不足している。
雑感_814 バナー広告 令和7年12月 2日（火）
定例チェックの日ではないが、清掃一組サイトを見ると。12月1日 契約情報 バナー広告の募集について という新着情報があった（リンク切れ）。
バナー(Banner)は、「 旗、のぼり、垂れ幕に」の意味で、バナー広告とは、企業やブランドが、Webサイトやアプリ上の広告枠を活用し、自社の商品やサービスを宣伝する広告のことになる。
「 平成の時代ならともかく、今時？」というのが、一組の当該ページを見ての素直な感想だ。
念のために東京23各区のサイトのトップページを調べてみた。バナー広告を掲載している区は、墨田区、江東区、杉並区（リンク切れ）の3区だけだった（本日現在）。
ちなみに、バナー広告募集のページの注意事項を見ると「（一組の）トップページのアクセス数は月平均約10,000件です。」となっているが、これは、当サイトの姉妹サイトの約1.5万件／月よりも少ない。ただ、このアクセス件数には、ボット（Bot）のような情報収集を目的とするツールからのアクセスも含まれるので、割り引いて考える必要がある。もっとも清掃一組サイトにもボットが来ているはずで、毎月1万件では、広告の効果はあまり期待できないだろう。
雑感_813 捨て方 知っていますか？ 令和7年11月28日（金）
NHK総合チャンネルで、今日放映された 首都圏情報 ネタドリ! 捨て方 知っていますか? リチウムイオン電池はどこへ（ 11/28 19:30～19:57、配信期限 12月5日(金) 午後7:57 ）を視聴した。
清掃一組でも、ごみの受付処理をしている蕨戸田衛生センターの火災の状況 や 使用済みのリチウムイオン電池等の回収方法が各自治体によって異なることも取り上げられている。
清掃行政に携わる職員ならば、関心を持って見ておくべき番組のひとつだろう。清掃一組の研修係等がライブラリーをNHKから借り、研修等として職員全員が視聴できるような環境を整えることが求められる。
雑感_812 香港高層住宅火災 令和7年11月27日（木）
NHK ONEのニュース 香港高層住宅火災 44人死亡 修繕工事担当の会社幹部ら3人逮捕 2025年11月27日午前2時54分 (2025年11月27日午後0時01分更新、リンク切れ ) を見て驚いた。
香港北部の大埔（たいほ）で、26日、30階を超える高層住宅7棟で火災が起き、このうち4棟は火が収まってきましたが、今も残る3棟の消火活動が続けられているという。
場所を確認するため、Googleマップを検索すると、現地の地図に「大埔区で建物火災」という赤いアイコンと文字が表示されている（本日13:15現在）。情報が反映するスピードに驚いた。 地図のモードを航空写真に切り替えると、右下に宏福苑○○閣と読める建物が8棟確認できる。大埔区で建物火災という文字と重なっているため、これらの高層住宅のうち7棟で火災があったのだろう。
ニュースによると「 火災の原因はわかっていませんが、この高層住宅では大規模な修繕工事のために竹の足場が組まれていて、地元メディアはこの足場を伝って燃え広がったと伝えています。消防は、防護ネットが防火基準を満たしていなかった疑いがあるほか、使われていた発泡スチロールが被害を拡大させた可能性も排除できないとしています。」
となっているが、30階の高層住宅の修繕用足場を竹で組んでいること、また、7棟もの高層住宅に延焼したことに唖然とした。
さらに、ニュース映像では消防車の放水が高層住宅の上部にまで届いていない。火災の熱の影響で今後、建物が崩落する危険性も考えられる。参考：ANNnewsCH ニュース動画
日本でもこのところ、異常乾燥や強風といった気象条件も重なり、住宅などの大規模火災が起きている。廃棄物処理施設でも充分な注意が必要だ。
雑感_811 江東区 FCごみ収集車本格導入 令和7年11月20日（木）
江東区の区長フォトダイアリーに、11月19日 FCごみ収集車出発式と区長がごみ収集を実施しました という記事があった（リンク切れ）。水素燃料を用いた燃料電池ごみ収集車（以下、FCごみ収集車）を本格導入するのは都内で初めてのことだという。区長の単なるパフォーマンスでないことを望みたい。
読売新聞オンラインの東京23区のニュースにも ごみ収集水素車本格導入 江東区、都内初（リンク切れ）という記事があった。車両１台のリース料金は約7,500万円（6年間）だという。リース料金以外にも、それなりの維持費がかかる。令和９年度以降３台導入する予定だという。国や都からの補助金もあるようだが、江東区は計画を着実に実施し、維持していくことができるだろうか。
同区の清掃行政の持続可能性（ sustainability ）が試される場面だろう。
ちなみに車種を調べると、Car Watchにトヨタ中嶋裕樹副社長、水素を燃料としたFCごみ収集車を紹介「グローバルで引き合いがある」2023年7月30日 というニュースがあった（リンク切れ）。
２トン車としては、かなり大きい。
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＜写真-１＞ 平成14年9月22日 ごみバンカの底は、ゆるいU字状、中央には
＜写真-2＞ クラックと侵出水 拡大
＜写真-3＞ ごみ汚水の処理水 凝集沈殿だけなので、黒い色は残り多少の発泡は