５．雑感コーナー　721-730　＜前ページ＞　＜次ページ＞　

雑感_730 グレイト　　令和 7年 1月24日（金）
　1月20日のトランプ大統領の就任演説では､「 グレイト 」という言葉が頻繁に出てきた。アメリカを再び グレイト にしたいのだろう。そのニュースを見て、ふと思い出したことがある。

　時は、昭和の時代に遡る。日立造船(株)･･･現 カナデビア(株)･･･のデ･ロール式焼却炉の燃焼ストーカの中ほどに、グレイトカッターというロボットアニメの秘密兵器のようなネーミングの装置が
あった。あるとき「 グレイトカッターとは何だ？」と聞かれた職員が「 偉大なカッターです。」
と答えたという 。

　グレイトカッターは、固定火格子に設置される扇状の装置で、扇状カッター、リンク機構、シリンダーなどからなり、燃焼中に固まったごみを破砕し、吹き抜けをつぶすための装置だった。
参考：ストーカの構造図、グレイトカッターの動作図

　ところが、実際にはストーカの下への落じん（ 落塵：燃焼中の小さいごみ や 細かな灰が落ちること ）や噛み込みなどのトラブルが多発し、期待された効果はあまり発揮されなかった。グレイトカッターは、炉の大規模改修に伴って姿を消していった。

　ところで。トランプ大統領のアメリカングレイトは、4年間の在任中に実現できるだろうか。すでにＷＨＯ脱退やパリ協定離脱の大統領令に署名していることから、少なくとも世界中で公衆衛生や環境の事業や行政に携わる人々には、グレイトと映っていないだろう。


雑感_729 お詫びと訂正　　令和 7年 1月23日（木）
　雑感_722では､「 下水道法が改正され、今年の4月1日から六価クロム化合物の下水排除基準が 0.5mg/L から 0.2mg/L に強化された。しかし、一組サイトの運営協議会資料などには令和6年4月以降も 0.5mg/L と表記されている（本日現在）」としましたが。以下の通り誤りでした。
お詫びして訂正します。
　（誤） 六価クロム　0.2㎎/L 以下
　（正） 六価クロム（暫定・猶予） 0.5㎎/L 以下　　＜立ち入り検査の結果通知の表記＞
　下水道局のサイトの 六価クロムの下水排除基準について (リンク切れ)の『 経過措置 一部の特定事業場は１年間の経過措置（本則基準への適用猶予期間）があります。』に該当するため。


雑感_728 日本にも　　令和 7年 1月21日（火）
　Donald John Trump（78歳）は、1月20日正午（日本時間21日午前2時） 第47代アメリカ合衆国大統領に就任した。かつて、世界を支配しているのは宗教と確率だと聞いたことがある。
当時は、なるほどと思った。今日は、これに Trump大統領 を加えたい気分だ。日本の地方自治体にもタイニートランプ（ tiny Trump ）やワンマンな首長が時々いる。

　トランプ：クラブ･スペード･ダイヤ･ハートの4種類のカード各13枚と､ジョーカー1枚との53枚
　　　　　　のカードから成る西洋かるた｡また､これを使った遊び｡
　　　　　　《参考》正しくは｢プレーイングカード｣または単に｢カード｣と呼ぶべきものであった
　　　　　　　　　　が、明治初期の日本人がこのことば( trump=切り札 )を耳にして､思い違え
　　　　　　　　　　てカードまたはカード遊びの意で使うようになったもの｡＜学研国語大辞典＞
　　　　　　　trump：［名詞］切り札、切り札の組、奥の手、最後の手段、すばらしい人、好漢
　　　　　　　　　　　＜英和辞典＞　　　

　首長：（しゅちょう）は、行政機関における独任制の長を意味する用語で、広い意味では一般に
　　　　集団・組織を統率する長を意味する。「しゅちょう」と読むと、「市長（しちょう）」
　　　　「首相（しゅしょう）」などと紛らわしいため、日本の行政機関の長を指す場合は湯桶読
　　　　みにして「くびちょう」と読むことも多い。＜Wikipedia＞


雑感_727 Good Job だが.････　　令和 7年 1月18日（土）
　東京都環境局のサイトの新着情報に「 1月16日 川口市罹災施設の一般廃棄物の受入・処理開始
というお知らせがあった（リンク切れ）。同様のお知らせが、清掃一組のサイトの新着情報にも載っている。川口市朝日環境センター火災に伴う可燃ごみの受入処理について（PDF：61KB）

　環境局のお知らせには、1月13日の祭日に川口市のごみを清掃一組の工場に搬入する写真が２枚掲載されている。土日を挟むので1月10日（金）よりも以前に、川口市と受け入る一組の工場等との連絡調整ができていたのだろう。工場の火災で清掃事業が混乱している川口市への支援が、迅速に出来たことは評価できる。ただ、写真を含む詳しい情報が、環境局のお知らせに出ていることから、両者の間で積極的に動いたのは、環境局資源循環推進部の一般廃棄物対策課かもしれない。

　ちなみに、環境局のお知らせの1枚目の写真（12_01）は、明るいフォレストグリーンの油圧中折れ跳ね上げ式ゲートで板橋工場らしい（参考 三和鋼業株式会社製品紹介）､2枚目の写真（12_02）は、鮮やかな黄緑色の観音開きのゲートで、練馬工場だろう。（ 参考　練馬清掃工場 環境報告書2024 5頁 , ねりまホットライン ）


雑感_726 Blog エココミュ 東日本･･･　　令和 7年 1月16日（木）
　今回は、久しぶりに東京エコサービス株式会社（以下、東エコ）のブログをチェックした。
最新の Blog エココミュは、東日本、そして能登へ になる。リンク切れに備えて 魚拓 をとった。
斜めに読んだが、どうも違和感がある。魚拓で､違和感がある箇所を枠で囲み､ナンバーをつけた。

① 日付がない
　ブログだというのに記事に日付が入っていない。 Web上にLog（記録）するという意味のウェブログ (weblog) をブログ（blog）と略称する＜Wikipedia＞のだから、日付は必須だろう。記事を読んでいくと 『 きしくも、本年2024年元旦、能登半島大地震が発生しました。』（魚拓4頁）とあることから令和6年の記事であることは分かる。

② 主語のない文章が散見される
　ブログの中程に『 受け入れにあたっては、清掃工場所在区市町村の住民の皆様のご理解を頂くために、まず、受け入れ可能な廃棄物の形状・性状の確認、危険物・有害物等の分別状況、放射能対策などを被災地等で確認し、被災地及び都内清掃工場での試験焼却を実施。そして、その試験焼却結果を住民説明会で説明を行い、受け入れ自治体の住民の皆様のご理解とご協力を求めました。』
（魚拓2頁）とあるが、この文章の主語は誰だろう。住民説明をして協力を求めたのは東エコではないだろう。これは行政の仕事だ。

③ 主体が誰なのかわからない文章も多い
　最後に、『 こうした処理体制の下、私たち東京エコサービスは、東京都のリーダーシップの下、23区清掃一組はじめ関係者の皆さまと新たなチームを組み、9月末から大田清掃工場において能登半島から送られてくる災害廃棄物を受け入れています。』（魚拓5頁）について

　まず、23区清掃一組とあるが、固有名詞なので正しく東京二十三区清掃一部事務組合（以下、清掃一組）とすべきだろう。横書きでも23区は、漢数字で書くのがお約束だ。清掃一組の条例もそうなっている。

　次に、大田工場には清掃一組の工場長が在籍し、その下に監理調整係もある。東エコは、大田清掃工場の運転管理業務を受け持っているものの、それは清掃一組から受託した業務になる。災害廃棄物を受け入れているのは清掃一組であり、そのもとで大田工場の運転管理の実務を担っているのが、東エコという構図だろう。


雑感_725 近隣自治体等への協力要請　　令和 7年 1月11日（土）
　埼玉新聞によると、川口市は朝日環境センターの火災の影響で清掃事業が大きく混乱している。
埼玉新聞の記事1月9日 （リンク切れ）。川口市長は、～朝日環境センターでの火災に伴う一般ごみ（家庭ごみ）収集の一時停止について～ という市長メッセージを出した。

　ちなみに 同市は 火災に伴う情報まとめページ を用意している。そのページの一番下に、ごみ受け入れ 協力自治体等という項目があり、清掃一組も協力を依頼されている。こうしたニュースを一組サイトの新着情報にアップし、積極的に支援していることをアピールした方がいいと思うが、本日現在、川口市の支援に関する記事はない。

　ところで、話は清掃局時代に遡る。大田第一清掃工場は大きなバンカ火災を経験した。
1991年（平成3年）5月5日 第一工場のごみバンカで、火災が発生した。火はくすぶり続け鎮火までほぼ2週間を要した。この火事で。ごみクレーンやその電気設備（カーテンケーブル等）も全焼している。原因は､可燃性ガスがバンカ内で発生･引火したことによるとされ､復旧には数ヶ月を要した。その後、この経験をもとに、ごみバンカの火災対策は大きく進歩している。

　もしも、こうした経験や復旧のノウハウを清掃一組が、しっかり引き継いでいるならば、川口市に適切なアドバイスができるだろう。


雑感_724 ４パーミル・イニシアチブ　　令和 7年 1月10日（金）
　清掃一組サイトに「 1月9日 インターナショナル・ジャーナル2024冬号 を発行しました」 と
いう新着情報があった。
　１ページ目は 、「 ４パーミル・イニシアチブ」の説明になっている。参考として 農林水産省 と 山梨県 が挙げられている。しかし、ジャーナル2024冬号のはじめの文章は、山梨県の果樹剪定枝バイオ炭施用による４パーミル・イニシアチブの取り組み をですます調にしたもので、丸パクリだ。
また、４パーミル・イニシアチブの活動と清掃一組との関連にも全く言及していない。これなら山梨県のサイトを紹介するだけで十分だ。
　２ページ目には、昨年11月18日に開催された練馬区環境研修会の模様が紹介されている。その研修で使用された スライド を見ると、相変わらず二酸化炭素の表記が CO2 と誤っている。理科の知識は中学生以下だろう。（ 参照 雑感_671ほか多数 ）
　こんなことをやっていると、近い将来、清掃一組は区民の信頼を損なうかもしれない。


雑感_723 清掃工場で ごみ が燃えて　　令和 7年 1月 4日（土）9:30
　TBS NEWS DIG ････ 地上波（JNN･TBSテレビ）やニュース専門のCS放送局で放送済みのニュースを中心に、天気予報、報道･情報系の特集動画を常時送信するサイト ････ に ごみ処理施設で火災発生　埼玉県川口市「朝日環境センター」という記事があった（リンク切れ）。

　記事によれば､「 15時間経った現在も延焼中です。」となっている。朝日環境センターは、ごみ焼却施設とリサイクルプラザで構成されるが、記事からは、どちらの施設で火災が発生したかわからない。近くを散策したことがあるが、同センターは 埼玉高速鉄道「南鳩ヶ谷駅」から南東方向に徒歩15分の距離にある。高さ100ｍの煙突には、青い斜めのストライプが入り、どこかの清掃工場を思わせるが、流動床式ガス化溶融炉（140t/d×3炉）を有する荏原製作所のプラントだ（納入施設紹介:川口市向け流動床ガス化溶融施設　PDF：340KB）。
「 けが人や逃げ遅れの情報はない、」という。早い鎮火と復旧を望みたい。

　ここから話が変わる。昭和の時代の出来事だ。地元の清掃工場で正月にバンカー火災があった。
ドレンチャーなどの消火設備のない時代だ。夜間（２直）でもあり、自衛消防隊だけでは消火が不可能なため、運転係の職員が119番通報した。
「 清掃工場で、ごみが燃えています。」と言うと、
『 清掃工場で、ごみが燃えているのは当たり前だ。』と言われて電話を切られてしまったという。
　おそらく年末に、この手のいたずら電話が何度もあったのだろう。もう一度電話をかけ直し、
「 ○○清掃工場のごみバンカというごみを溜めておく場所で火事です。自衛消防隊では手に負え
　 ません。」と連絡すると、すぐに出動してくれたという。通報した本人から聞いた話だ。

１月４日　追記　21:10
　火災発生から16時間後に鎮火したようだ。川口市のごみ処理施設で火事 16時間後に鎮火 あす以降のごみ処理に影響か　（リンク切れ）


雑感_722 清掃事業の返還も　　令和 6年12月29日（日）
　今回は、この一年分の雑感をパラパラと読み返しての感想になる。
① オーバーペースになった。
　今年は104本の雑感をアップした。毎週木曜日に、事前に登録してある清掃一組を含む廃棄物関連のサイトをチェックして１年で50本ほどの雑感をアップする予定だった。今年は、一太郎2024（ワープロソフト）の音声入力機能が強化され、それほどキーボードを叩かなくても文章が作れるので、オーバーペースになってしまった。そのためか文章がちょっと緩い。

② 清掃一組には、正確な情報の提供を求めたい。以下に具体例を示す。
　・一組サイト内のリンクミスが散見される。一例 雑感_721
　・下水道法が改正され、今年の4月1日から六価クロム化合物の下水排除基準が 0.5mg/L から
　　0.2mg/L に強化された。しかし、一組サイトの運営協議会資料などには令和6年4月以降も
　　0.5mg/L と表記されている（本日現在）。 参照 雑感_709 , 716 等
　・二酸化炭素の正しい化学式はCO2だが、清掃事業国際協力室が作成する情報誌インターナショ
　　ナル･ジャーナルでは、相変わらずCO2と誤った表記になっている。参照 雑感_671他多数

③ 雑感_720に関するコメント
　来年で東京二十三区清掃一部事務組合が設立されてから25年になる。これまで、当雑感で取り上げてきた廃棄物に関する大きな問題を解決するために、区が清掃事業のすべて東京都に返還するのも一つの方法かもしれない。区によるごみ分別方法の違いは解消され、収集・運搬・処理・処分から資源化までの一貫性が保たれる。事業が円滑に進むため効率化が図れるとともに清掃事業のレベルアップも期待される。さらに、清掃一組予算の分担金を巡る区の間の確執も当然なくなる。
　現在のまま（都と比べて）財政規模の小さい23区が清掃事業を継続すれば、ごみの有料化、清掃工場更新計画の後倒し（ 区長会で決定済 ）､更新計画の規模縮小、技術・技能の一組職員の削減と清掃工場の委託化がさらに進むだろう。

　　　　
雑感_721 ごみレポ2025　　令和 6年12月27日（金）15:15
　定例チェックに一日遅れたが、清掃一組とその関連サイトをチェックした。一組の新着情報に のロゴが20個以上付いている。年末に駆け込みアップしたのだろう。その中に『 12月27日　ごみれぽ23 2025 と ごみれぽ23 kids2025 を掲載しました 』とあるのでさっそくクリックした。
飛んだ先のページ の更新日は 2023年12月28日だ（本日現在）。そのページから ごみレポ23 をダウンロードすると、印刷物登録 令和4年度第65号と記されている。これは2023年度版だ。
　ちなみに一組サイトの新着情報一覧には Waste Report 23 ( English,Chinese,Korean )の最新版を掲載しました というお知らせもあった。英語版などは間違いなく2025年度版だが、なぜか日本語版だけが2023年度版になっている。これは単なるリンクミスか？。相変わらずノーチェックで情報をアップしているようだ。

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